筑波研究学園都市建設の経緯から,県庁所在地たる水戸へ行くよりも東京へ行く方が容易なつくば市に住む中で,東京へ安くあるいは早く行けることは非常に重要なことであると考えます。
そこで,つくば-東京を最も合理的に移動するにはどうしたらよいのかについて実際に比較し検討したいと思います。
【レギュレーション】
・つくば:筑波大学/筑波大学中央バス停
・東京:新宿駅
・2023年9月23日土曜日の午前9時”つくば”にいる
・IC運賃の設定があり,かつその方が安い場合はIC運賃
・回数券の設定があり,かつその方が安い場合には回数券運賃
なお,回数券に種類がある場合は条件内で使用可能な最も安いもの
・経路検索はジョルダンで行う(ジョルダンさんいつも大変お世話になっております)
以上の条件の下で実際に検討したいと思います。
①筑波大学中央-(バス)-つくばセンター/つくば-(TX)-秋葉原-(JR)-新宿
1時間37分(9:12-10:49)1,315円(273+864+178)
②筑波大学中央-(バス)-つくばセンター/つくば-(TX)-北千住-(JR)-新宿
1時間42分(9:12-10:54)1,341円(273+750+318)
③筑波大学中央-(高速バスつくば号)-東京-(JR)-新宿
1時間50分(9:45-11:35) 1,158円(950+208)
④筑波大学中央-(高速バスつくば号)-東京-(東京メトロ)-新宿
1時間56分(9:45-11:41)1,159円(950+209)
⑤筑波大学中央-(タクシー)-新宿
JapanTaxiタクシー料金検索:1時間47分 およそ25,580円+高速道路料金
タクシーサイト:約1時間10分 およそ31,900円
以上より,最も安いのは③,最も早いのは①の経路であると明らかになりました。
一方でこの議論には限界があります。
例えば高速バスは遅延しがちであるということが挙げられます。高速バスつくば号の平均遅延時間は36.3分です。常磐道柏IC付近はよく事故がみられますし,土日の首都高はお察しの通りです。一方でつくばエクスプレスは踏切がないことや全駅にホームドアが設置されていることから遅延の可能性は他路線と比して低いと考えられます。実際に平均遅延時間は14.6分とされています(平均遅延時間について参考にした資料はこちら,おそらく2006年当時のデータであると見積もられる)。
少なくとも東京で約束がある時に高速バスに乗ってはいけないと思います(戒め)
また,所要時間や費用だけでは測ることのできない項目もあります。例えば,携帯などの充電用コンセントはつくば号にはありますが,TXにはありません。また,つくば号が筑波大学内ではほぼ確実に着席できる一方,TXは始発のつくば駅でも必ずしも座れるとはいえません。
こういったことも踏まえた上で皆様も最も”合理的”な経路を選択して頂ければと思います。
【免責事項】
・本記事を参考としたことに起因する損害について一切責任を負いません。
【特記事項】
・高速バスは東京駅から乗車する場合つくばまで1200円です(上下で金額が違う)。
・本記事は2023年9月26日現在の情報に基づき作成しています。なお,各社のダイヤ・運賃等の改正により今後変更が生じることがあります。
2024年4月8日追記:TXの回数券は2023年12月30日をもって販売を終了しています。
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